性同一性障害は治るのか?

性同一性障害の人が手術をしても、生殖機能や染色体はもとの性のままであることを考えると、完全な女性、または男性になれるわけではありません。

そもそも性同一障害が「治る」とはどのような状態を指すのでしょうか。

性同一性障害は体と心の性別が不一致であることから、苦しんでいる状態です。このことから、性同一性障害が「治る」ということは、体と心の性を一致させることだと考える人が少なくありません。

実際の治療として、ホルモン療法や性別適合手術を行いますが、移行した性別での生殖能力はなく、染色体も変化しないため、心と体が100%合致したとは言い切れません。

しかしながら、性同一性障害の人にとって「治る」というのは、その苦しみから解放されることです。先に述べた方法で見た目の容姿や体の機能が心の性別に近づくことで、その苦しみは大きく軽減されることを考えると、「治る」と捉えることができるでしょう。

ただし、職場や学校での性別の扱い、身分証明書や戸籍などでの性別表記などが元の性のままである場合、体を変えても苦しみが続く人もいます。

逆に、体と心の性別が一致しない自分を認め、そのままに生きていく人、反対の性別の服装を着て過ごすことで、満足を得ようという人もいます。

このように性同一性障害を抱える人それぞれにとって、「治る」という意味合いは異なります。医療的ケア、周囲の理解や協力が、その人が抱える問題を解決し、苦悩から解放されたとき、性同一性障害が「治った」といえるのではないでしょうか。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ