性同一性障害(GID)における治療目標

性同一性障害(GID)における治療目標とは何でしょうか?

ジェンダー・アイデンティティ本人が希望する性別を身体的性別に一致させるという治療があります。これは心の性別を身体の性別に一致させるということです。

けれどもこれまでに試された精神分析的方法や行動療法的方法では、成人においてジェンダー・アイデンティティの変更は困難であることが示されています。

性同一性障害(GID)の患者本人が自分自身の同一性を変更させる治療を望まず、治療や継続が困難なことも理由の一つです。

女性になりたいと思っている男性の心を男性にさせる。男性になりたいと思っている女性の心を男性にさせる。
心を身体に一致させるという治療は本人が望むものでないということでしょう。この治療は、1980年代まで行われていましたが、現在ではほとんど行われていません。

性同一性障害(GID)の治療の目的として設定されるのは、ジェンダー・アイデンティティ心の性と身体的性別とが不一致なことにより生まれる、性同一性障害(GID)の本人の苦悩、不安、葛藤など取り払ってあげること。また現実の世界においてその生活や生命の質を向上させることです。本人の心の望む方向に進ませてあげるということでしょう。

性同一性障害(GID)の治療は、段階的にホルモン療法や、乳腺摘出、SRSなどの治療と行う場合が多いです。
治療の順番がこうあるべきだということはなく、ご本人の意思を尊重するように治療が進められます。
その前後の準備としてこれらの治療の実施前後の精神的諸変化に対しても、本人の気持ちの寄り添い対応することが治療の目的となります。

 

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ